衆院選で自公が過半数割れし、少数与党による政権運営が始まる。1990年代、非自民・非共産による連立政権を担った細川護熙氏に、当時の政権運営の難しさと、いまの政治への思いを聞いた。
「政治を変えて」熱気に支えられ
――93年に誕生した細川政権は、8党派による連立政権でした。なぜ、この枠組みに。
リクルート事件から続く政治とカネの問題によって、93年の衆院選で自民党が単独過半数を割りました。私が代表を務める日本新党は、35議席を獲得した。
大きいところとくっつくのではなく、政治改革の断行を掲げて「この指止まれ」と各党に呼びかけ、賛成したところと組む手法を取った。旗を明確に掲げたことで、8党派による政権ができました。いま思えば、うまい手のあげ方でしたね。
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――当時といまの共通点は。
政治とカネの問題が自民党に…